真実は、その白い白衣に隠されていた。
思い込みとは怖いものだ。”人は見た目が9割”と言われるように。見た目の印象にコロッと騙されてしまうものらしい。人間って、単純なんだね。時に。この人達は良い人だなっと思う人が、本当に自分にとっていい人かどうかなんて分からない。
10年間真実をベールで隠され、私はそのことを身をもって感じた。隠された真実が見えてしまった時に、医療に対しての信頼感は木っ端微塵に吹き飛んでしまった。正直何を信じて良いのか分からなくなり・・・(/ _ ; )
- 真摯に働く先生や看護師さんを見て、信頼できると思い込んだ。
- 成分表示のない薬を出す医院を、疑うべきだった。
- そうして、ちょうど通院して10年目にこんな事があった。
- えぇ”””〜〜〜〜〜〜〜!!まじで〜〜〜〜???
- この時10年間ステ漬けにされてた事実を初めて知り・・・。
- 患者には、薬を事前に知る権利も、選ぶ権利もなかったのか?
- 選択権がなかったことに、納得いかなかった!!何よりも・・・。
真摯に働く先生や看護師さんを見て、信頼できると思い込んだ。
この医院では飲み薬は製薬会社のものを利用していたが、基本、つけぐすりなどの軟膏は看護師さんが手作りしていた。看護師さんが手や器具を使い、薬をコネコネして、容器に詰めていたのだ。とても重労働で大変だったはずだから、いつもありがたいなぁと思って、その様子を眺めていた。
そしてその薬を、医院の受付から直接お会計の時に受け取る。別途、薬局があるわけではなかった。薬は、飲み薬と付け薬合わせて相当な量を出され、金額も高価。電車代など入れるとバカにならないが、それでも患者の皆さんは、先生にすがって遠くから通っていた。中にはカナダから来ている方もいたほどだ。
成分表示のない薬を出す医院を、疑うべきだった。
ここの薬は手作りで成分表示もなかったので、何が投入されているのか分からない状態で患者に処方されていた。特にその当時、薬の成分の表示義務がなかった為、医院で手作りしたよく効く軟膏だという説明を鵜呑みにするしかなかった。
この医院の先生も、看護師さんもとても優しく一生懸命尽くされていた。だからこそ、私は通院していた10年間、きっと自分は身体に優しい薬を使っているはずだと、うまい具合に勘違いしていたのだ。
そうして、ちょうど通院して10年目にこんな事があった。
当時、通院していた10年目の私は軽度のアトピーで気を抜いてため、ちょっと悪化した時にしか、薬を飲んだり塗ったりせず・・・。だから家には飲み残しやつけ残しの薬が山の様にあった。だから、その頃薬をもらう時は、「飲み薬は要らないです」と、いつも受付で断っていて・・・。それを見ていた1人の看護師さんが私に声をかけてきた。
興奮した看護師:「もちゃこちゃんダメでしょ!!ステロイドが入ってるからって、薬をきちんと塗ったり飲んだりしなきゃ!!アトピー治らないわよ!」
えぇ”””〜〜〜〜〜〜〜!!まじで〜〜〜〜???
この、看護師の何気ない一言に驚愕!!その時、初めて真実を耳にして、目が点になった。
私の心の声: "えっ?薬にステロイドが入ってたの?私そんな事も知らされず、10年間も大金はたいて遠い医院に通い、ステロイドつけられてたわけ?"
私:「はっ?なんですか?薬にステロイドが入ってるって!私そんな事、10年間、今まで聞いた事ありませんでした。ステロイド入ってるって、一体どういうことですか?説明してください。」
私が問うと、その看護師さんは今までの剣幕は何処へやら・・・。急に黙り込んでしまった。(_ _).。o○あらまぁ・・・。
この時10年間ステ漬けにされてた事実を初めて知り・・・。
10年間、一体自分にどんな薬が使われていたのか知らされず、ひょんなことから真実を知ってしまった私。一気に、この医院への信頼感がガラガラと崩れ落ちるように失われていった。もちろん、医院に対しては不信感でいっぱい。
先生も看護師さんも、今まで良い人達だと思っていたからこそ。真実を隠され、塗られたくもない毒を私の意思と関係なく塗られていた事がショックでたまらなかったの・・・。
患者には、薬を事前に知る権利も、選ぶ権利もなかったのか?
世の不条理に、泣くに泣けず。かといって、納得もできず・・・。私の湿疹はステロイドを使わなければいけないほど、元々は痒くも酷くもなかったのに。
アトピーの範囲が広がったのも、ステロイドを継続して使ったせいかなぁ・・・。そりゃ薬で抑えてれば、チョコでもなんでも食べられるわな…。
複雑な思いを抱えて東京に戻った私は、それ以降というもの医院を2度と訪れる事はなかった。冗談な話でなく、本当に裏切られた気持ちがした。通院した、その10年間。かかった医療費、交通費、そして膨大な待ち時間・・・。
まさに、沢山のお金と時間を損失した感じ。しかも広がるだけで根治してない!!
もちろん、初回の診察で投薬された時に「ステロイドが入ってます。」などと説明が一言あれば、それを納得して上で投薬を受けたかもしれないし、2度と医院には行かなかったかもしれない。もし、きちんと処方された薬の内容を説明されていたら、私が選択できる道はあったのに・・・。
選択権がなかったことに、納得いかなかった!!何よりも・・・。
真実を隠して、ステ漬けにするのはあんまりだ・・・。
そりゃ、医院はビジネスでやってるから、患者さん(お客さん)には真実を知らせずに、信頼させて通院させたがるだろうけど。薬の説明はきちんとしてほしい。
私だって、ステロイドの使用が必ずしも極悪な事だとは思わない。確かに場合によっては、色々な病で治癒を促すため、短期的にはステロイドの使用をする必要も出てくるだろう。
でも、ステロイドの長期使用は避けた方が良いに決まっているのに。ズルズルとアトピーが治らないからと、ステロイドを使わざるおえなくなり、そのうち段々と強い薬に移行していくのはどうも・・・納得いかんわね。今は良い世の中になったものだ。薬の成分表が付いてきて、丁寧に説明してくれるだけ、マシになったわ。
いや〜、無自覚なステ漬けはマジ勘弁ですね。