もちゃこの銭湯巡り〜代々木上原「大黒湯」編〜
所用で代々木上原に参上した日。帰り道に「大黒湯」さんを訪れることにした。駅前には小洒落たお店の多い商店街が広がる代々木上原。東京の下町風情と、洗練されたお店が融合した街だ。
駅からテクテク歩いてゆくと、民家の一角に居酒屋さんを発見する。銭湯の風呂上がりに一杯、ビールをキュッと飲むのも乙なものだろう٩( ᐛ )و
ん?なにやら演歌が聞こえてきたぞ!
流石、古賀政男の街、代々木上原と思いきや、「大黒湯」さんの看板。音楽はここから聞こえていたのか!そして、沢山のコインランドリーが並ぶ中に混ざって、沢山の有名人の色紙と写真が並ぶ。演歌を聴きながら、しばし色紙を眺める。
加山雄三、毒蝮三太夫(まむちゃん)、アグネス・チャンなど。数え切れないほどの古い色紙で埋まる店頭のコインランドリー。奥には、大黒湯さんの入り口があった。
ドアをガラッと開けて声をかける。
「こんばんはぁ!大黒湯さんのお写真、撮らせてもらっても良いですか?」
「あっ、写真ね。どうぞどうぞ^^」と、感じの良いおかみさんが出てきた。
昭和の香りが充満していた脱衣所
大黒湯さんは、店頭から奥に入るたびにドンドン昭和の香りが濃くなってゆくのである。女湯の入り口を抜けると、今度は演歌ではなく歌謡曲が聞こえてきた。場所によって、流す音楽を変えているのだろうか!この凝った演出はかなり衝撃だったかも。
ぐるりと脱衣所を見渡せば、そこには昭和の銭湯あるあるグッズが設置されていて、思わず懐かしさに浸れた。例えば、おかま式ドライヤー、旧式の電気マッサージ器、などなど。
そしていよいよ浴室へ。
たまげました。これがまた嬉しいくらいオールドスタイル。洗い場の一つ一つが仕切りで区切られていて、しかも昭和的可愛さな柄のカーテンがつけられている。これは凝ってるなぁと。
このシャワーカーテンを使用しているお客さんはいなかったが、あるのとないのとでは、浴室の雰囲気がだいぶ明るく華やぐので気分的に良いなぁと1人思ってみた。そして、超音波のジェットバスの浴槽には、赤やオレンジのライトニングが!結構ゴージャズ風呂という感じ。
水風呂には緑や青のライトニングが・・・
そして、なんと水風呂には打たせ湯ならぬ打たせ水が!わぉわぉ。これは楽しいかもしれない。水の温度は20度くらい。冷たすぎず、ぬるすぎずといったところ。浴室にも聞こえてくる歌謡曲。銭湯もエンターテインメント的。
そうして入浴を楽しんだ後の、お風呂上がりの牛乳やサイダーは格別でしょう!!大黒湯さんでも、石鹸やタオルなども売られていたので、手ぶらでも気軽に銭湯へ遊びに行けそう。これは良いかも。
夜の灯りを眺めながら銭湯帰り
大黒湯さんは、昭和世代には昔懐かしく、そして平成生まれも昭和の香りが楽しめる、そんな銭湯だった。それにしても、さすが古賀メロディーの街、代々木上原。音楽が銭湯にも染み付いていたとは!!
昭和歌謡が流れる銭湯なんて、昭和レトロな世界だったわ〜。
”あぁ・・・目を閉じれば、思い出す、銭湯へ通う夕べかな。”なんちゃって。